だいすけ

ザ・コンサルタントのだいすけのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

普通と異質とは、正義と悪とは、みたいなのが多分この映画の大テーマ。

高機能自閉症だけと数学の天才である主人公が特異な力でバンバン人を殺していく。殺す対象はいわゆる「普通」の成功者。
各々の価値観では各々が正義。
この映画内では、バンバン人を殺していく特異な人間側が裏社会の金を使って裏社会の人間を裁く。
財務局も、人殺しである彼らの言いなり。
つまり、一見は人殺しで特異な彼らをより正義側として描く。
結果、普通が普通ではないこと、正義が正義じゃない事を描きたい、のだと思う。

ストーリーは大味で粗の多い印象。
最後の方で、主人公・犯罪者・財務局の3勢力がどういう流れで今に至るのかが見えてくる。
だけど、神経科医の娘である天才ハッカーとの再接点とか、主人公サイドの「なぜ」には所々疑問が残る。
シリーズ化を見越しているのかな。

主人公の数学力・戦闘力はフィクションの世界としてはまあいい。ただ、天才ハッカーである娘は…。一人の所業にしてはさすがに凄すぎるわ…。