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ヒトラーへの285枚の葉書のrosierのネタバレレビュー・内容・結末

ヒトラーへの285枚の葉書(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

命の危険を顧みず、ヒトラーへの抗議を行う2人に息子への強い愛情を感じた。リベラルで政治的な人が行動するよりも現実感があって心を打たれる。エマ・トンプソンとブレンダン・グリーソンが慎ましい市井の人を好演。結末は想像がつくし、比較的シンプルな筋だと思うけれど、主要人物の感情の機微が細かく描写されていて、二人が捕まらないかハラハラしながら飽きることなく最後まで見ることができた。二人を追う捜査官のダニエル・ブリュールも繊細さ、知的さ、体制に飲まれていく弱さや狂気を表現していてよかった。最後が切ない。2枚目俳優だったヴァンサン・ペレーズがこんな映画を撮れるなんて嬉しい驚き。
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