ヒトラーへの285枚の葉書の作品情報・感想・評価・動画配信

「ヒトラーへの285枚の葉書」に投稿された感想・評価

mh

mhの感想・評価

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WW2戦時下のベルリンで、ふたり(夫婦)だけで行っていたレジスタンス運動の話。
ベルリンの大学生たちの一部が行った白バラ運動みたいに象徴的なものではなく、反体制のメッセージを記したカードを見つからないようにベルリンにばらまくというささやかで地道な活動。ドイツでは有名な実話らしく、これまで三度、テレビシリーズ化されているとこと。
人気のないときに、人目に付くようにカードを置くだけのことなんだけど、街行く人のほとんどがナチ党員、ゲシュタポの眼も光っている中で行われるので、見ててドキドキする。
捜査するうちに(メッセージを読み)感化されるゲシュタポのひとが、今回の映画化するにあたっての創作キャラとのことなんだけど、それがエンタメ的に理にかなってて素晴らしい。
ナチス親衛隊になめられてるゲシュタポみたいなシーンもあった。
映画ではほとんど触れない死刑判決を下した裁判官は、ローラント・フライスラーという有名な裁判官らしい。ナチ政権を支えた死の裁判官として。
ヴァンセー会議には司法代表として参加してたということは「謀議」にもいたのか。映画では「ワルキューレ」にも登場する。
白バラ運動の大学生たちにも死刑を下していて、この映画の主人公にも死刑を求刑している。
ローラント・フライスラー自身は七月二十日事件の関係者の裁判中に、ベルリン空襲でなくなったとのこと。
ばらまいたカードは285枚で、ゲシュタポが回収したのは267枚。18枚はどこかに消えているという設定だったけど、主人公たちの運動を真似たひとたちが登場しなかったあたりもシビアでいい。
めちゃくちゃググれると面白かったと錯覚してしまう病気を持ってるんですが、その病気は関係なく、とても面白かったです。
ペンと葉書でヒトラーのナチス政権に抵抗した勇気ある夫婦の実話

1940年6月、ドイツ・ベルリンで暮らす労働者階級の夫婦に最愛の息子の戦死の報せが届いた

息子を失った悲しみから夫婦が、命懸けでヒトラーに対する批判を綴った葉書を密かに街中に置き出した感動作品
しゅん

しゅんの感想・評価

3.2
過去視聴メモその40。

第二次大戦中、戦争で息子を失った夫婦が体制批判の葉書をばらまく話。

戦時中の、しかもナチスドイツの話なので全体的にめちゃくちゃ暗い。
普通に体制批判なんかしたら速攻で粛清されるので、葉書のばらまき方もゲリラ的というかテロ的というか。尾行されてる場面なんかは手に汗握ってしまった。

現代だったらSNSとかで匿名投稿しまくるんだろうけど、某国みたいにネットを監視してる所もあるので全くシャレにならないんだよなぁ…
ナチス時代のドイツ国内での様子が少しわかってような気がします。
結局何も変わることは無かったまま、切ない結末ですが、考えさせられました。
pico

picoの感想・評価

3.4
戦時中における
ドイツ市民の感覚が感じ取れて
とても興味深かった。

息子の死により戦争を進める政党への反発。
ユダヤ人をかくまうドイツ人の判事。
ナチス一色に染まりゆく流れの中であっても
「君死にたまふことなかれ」の如く
世の流れに違和感をもって
自身の意思を貫き通す人々もいた。

幼い頃遊んでもらっていた
ユダヤ人のおばさんを捕らえるドイツ人の青年。
侵攻され次第に破壊されゆく街並み。
少しずつ世の中がおかしくなっていく様が
わかりやすかった。
こうやって少しずつおかしくなっていき、
手遅れになるんだな。
misato

misatoの感想・評価

4.3
重たい内容かと思ったけど、時代やヒトラーという難しさを越え、人の誰かを想う気持ちが描かれていた。
ni

niの感想・評価

4.3
ヒトラーへの反抗メッセージを書いた葉書を街に置く、という手段でほとんどの人が少なくても表面では政府万歳と思っている社会に反抗した夫婦がいたんですね… 信念の強さを感じさせられました。結末は予想はついてたけど、やっぱり悲しかった。回収されなかった285枚のうちの18枚、誰かの心に響いたと信じたい。
まつこ

まつこの感想・評価

3.6
戦争で息子を亡くした夫婦の物語。どこにでもいる夫婦がペンで戦ったという事実。挟まれる暴力と抗議カードの対比。英雄にならなくても信念があれば人は立ち向かえる。やり切れない思いに苦しくなった。喪失が動機になっているから狂気もあるんだろうけど自分じゃきっと割り切れなくても時代のせいにして言い聞かせてしまうんだろうなぁと思った。
水

水の感想・評価

3.8
ゲシュタポの記録文書を元にしたベストセラーの映画化。実話ベース。

1940年6月のベルリン。ナチス・ドイツの戦勝ムードに沸く中、ある夫婦のもとに息子が戦死したと連絡がくる。失意に暮れる二人だったが、やがてヒトラー政権を批判するメッセージを葉書に書き、街に置く活動を始める。

みんなが「ハイル・ヒトラー」とヒトラーに服従する中での、静かな抗議活動。バレたら死刑と分かりながら、息子の死を悼み抗議を続ける夫婦の覚悟に、言葉にならない悔しさを感じた。

ハガキの枚数は全部で285枚
街人からの届け出で警察に回収されたのはなんと267枚。少なくとも18枚は、誰かが持ち帰り、その言葉に励まされたと思いたい。

この映画、皮肉にもヒトラーは全く登場しない。夫婦の声、戦死した兵士の遺族の声は、ヒトラーに届くことはないことを暗示してるみたい。

回収されなかった18枚を除く267枚全部を読んだ捜査官の行動に少し救われた。ヒトラー政権内の人を変えたのはこの夫婦の大きな功績だと思う。

ナチスの映画で、ユダヤ人が主題じゃないの、初めて観たな。静かにずしーんとくる映画でした。
地味な作品だけど、戦争の虚しさ、残された者の悲しみが切実に伝わってくる映画だった。勝てない戦いとわかりつつ、それでも挑む夫婦の絆に感じ入った。警部が最後に取った行動もやるせなくて、いつまでも心に残る。
それにしてもドイツが舞台なのに、イギリス人とかが英語で演じるのを、現地の人はどう捉えているんだろう。そういう映画結構あるので、いつも気になる...
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