ヒトラーへの285枚の葉書の作品情報・感想・評価

「ヒトラーへの285枚の葉書」に投稿された感想・評価

戦勝に沸くドイツ🇩🇪の街。
ある労働者階級の夫婦のもとに一通の手紙が届く。
最愛の一人息子の戦死通知だった。悲嘆に暮れる夫婦。

息子を失った父親が次にとった行動は、ヒトラー政権への批判だった。
ヒトラー政権の戦争責任!
やるせない思いを、父親は、筆跡を隠し指紋を隠して、ポストカードに認めて街の中に置いていくことだった。

いつしか夫婦は、表向きはハイルヒトラーなのだが、家ではヒトラー批判カードを毎日書き溜め、街角へと出掛けて置いていく生活が続いていく。

警察、親衛隊と躍起になって犯人捜しを始めるが中々、犯人像には辿り着かない。

父親が工場の勤務日ではないが、臨時勤務を頼まれて工場へ出勤するが、そこでコートの中に入れて置いたカードを落としてしまう。
探すとそのカードは工場の機械側に落ちているのを見つけられて、逮捕されてしまう。

既に覚悟している夫婦は裁判で有罪になり斬首されてしまう・・・

裁判所で夫婦が被告席で名前を呼び手を握り会い見つめ合うシーンは、胸が熱くなってしまう。

決して大作ではないが、好い映画だった。
ゆっこ

ゆっこの感想・評価

3.5
ヒトラーがカラスは白いと言ったら民衆も白いと言わなければいけない世の中で、ヒトラー政権に対しポストカードで訴え続ける夫婦の話
蒼

蒼の感想・評価

4.0
2018/7/18
あぁ、命をかけてこういう行動を起こした人がいたのだな。淡々としているがゆえに迫るものがある。原作も読んでみたい。
夫妻の悲しみ、やりきれなさ、愛情など…静かな作品だがそれらがよく伝わってきた。
所謂「プロの犯行」ではないので、危なっかしくて見ているこっちが緊張した場面もあった。
鑑賞後に強く思ったのは、邦題も原題のママで良かったのでは?という事。

映画としてはまとまっていて分かりやすく、とても観やすかった。
欲を言えばドイツ語で観たかったな。

それと本編とは関係ないが、ダニエルブリュールの声質ってとても優しいなと改めて思った次第。
megさん

megさんの感想・評価

4.1
重いけれど重いだけでない救いを感じられた。
なくなったオットーとハンナの息子さん、きっとお二人の子どもでよかったと思ってことでしょう。

熊のようなブレンダン・グリーソン、演技が素晴らしいエマ・トンプソン、こういう脇役ははまり役?のダニエル・ブリュール。
よい俳優陣で暗いベルリンを舞台に 庶民の歴史を美しく描いた作品だと思う。
sakura

sakuraの感想・評価

4.4

このレビューはネタバレを含みます

一言でいうと、想像以上の映画だった。

いつバレないかと常にドキドキしてみた。

見終わった後も、ずっと心に重く何かがのしかかるような感覚だった。

暗く自由のない時代の中で密かな活動を通して心を解放させていく夫婦。なぜ最愛の息子が死ななくてはならなかったのか?親として疑問に思わないはずはない。人間としての尊厳を失わずに自分を生き通した勇気ある行動と信念に心を打たれた。
自分に同じことができるだろうか?
強い権力に流されて目立たないように生きていこうとする自分も戦争の加担者であり加害者なのかもしれない、と考えると恐ろしくなった。

静かな夫婦なのだけど、息子の死に泣き崩れる妻にそっとコーヒーを入れて置いて出かけるところや、ラストの方、死を覚悟した2人がそっと目を合わせて微笑み手を固くにぎり合うシーンなど、強い結びつきを感じた。

最後に、ペンとカードを、のセリフは鳥肌が立った。 そして、ラストがすごくいい。銃声が響いたのでそういうことか…と救われないラストだと思ったが、そのあと街中の人々がカードを拾っていくシーンで少しだけ救われた。

どなたかも書かれていたようにタイトルは原題のままの方がいい。無理にタイトルを付け替えず訳さなくていいからそのまま載せてほしかった。

最後に、内容とは関係なく、建物や部屋の雰囲気が興味深く、そういうところも自分にとってはみどころでした。
個人的に、洋画では食事をとるシーンがなぜか好きなので、息子のバースデーに2人で静かに食事をしているところも好きです。
TomoKroos

TomoKroosの感想・評価

3.5
ドイツ人の中にも、こうやってヒトラー政権に歯向かおうとした人たちはいたんですね。

悲しい実話でした。
osaya

osayaの感想・評価

-
実話なのかと思うと、ラストシーンがとても辛かった。

映画を観なければこの話は一生知らなかったと思うと、観れて良かったのかな。

俳優さんたちは文句無しに凄くて、どのシーンでも引き込まれてしまう。
けど、ドイツが舞台なのにみんな英語で会話してるのには少し違和感を感じてしまった。
ゲシュタポの文書記録をもとにして終戦直後に書き上げらけた小説を原作にした、息子を戦場で失った一労働者夫婦の物語。
バリバリのヒトラー政権下にして第二次大戦下のベルリンを舞台にしているわりには、戦争という実質的なインパクトは導入部である息子の戦死シーンと、終盤近くの空襲を受けた街の様子(しかも通りすがりの一瞬)しかない。なのに、帝国の盛衰が国民生活の空気に巧みに表現されている絶妙感。戦時下とは思えない緻密な捜査を続ける警部とは裏腹な独断と横暴を見せるSS将校。新聞でさえ真実を書かない時代に紙とペンで戦ったオットーとアンナの勇気は鳥肌モノだけど、時代に即るのが正義ではないと謳うテーマに思わず(=_=)ウゥムと唸ってみたり。
うーる

うーるの感想・評価

3.7
これも実話が元なのね。誰かが書いておられたが、「静かな反戦映画」。なかなかぴったりの印象。

洋画に邦題つけるの嫌いなんだが、これも邦題は軽すぎて安すぎる。映画の本質をついていない。別にヒトラーに向けた手紙の物語ではないので、見てからイメージが変わった。
原題のAlone in Berlinの重み。原題ままの方が最後の警部のシーンまで響く。
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