寂れた団地の日常を、3組の出会いから数日間だけ切り取った、静かだけどクスッと笑える、優しい世界観。
車椅子の男性…車椅子になった理由それ⁈(笑)
でも、おかげで出会いがあったんだもの。悪いことばかりじゃない。
言葉の通じない宇宙飛行士とおばあちゃんの交流、最初は笑ってましたが、2人が夕食をとるシーンから後半、ちょっと胸が熱くなりました。
自称「世界一のクスクス」は、おばあちゃんの思い付く、いちばんのおもてなしなんだろうなー。
そして落ちぶれた女優と少年。
あの少年の、優しいけどニュートラルな佇まいがすごく好きでした。
この俳優さん誰⁈って思ったら、監督の息子さんなんですね。もっと彼のお芝居が観たいです。
全編通してずーっとアスファルト色の空と、ずーっと鳴り続ける謎の音が、所々で効いてましたね。あ、謎の音は最後にクスッと笑わせてもらいましたw
大きな感情の揺れはないけど、彼らの言動の1つ1つを繊細に感じられる。
日本語としてはおかしいけど、耳を澄ますように、目を澄まして観てほしい作品。