離婚後も元妻を忘れられない小説家志望のマイルス（ポール・ジアマッティ）は、結婚直前の親友ジャック（トーマス・ヘイデン・チャーチ）とワイナリー巡りの旅に出る。女目当てのジャックに引きずられ、ワイン好きのマヤ（ヴァージニア・マドセン）と親しくなるものの、マイルスの気分は暗いままだった。
「ファミリー・ツリー」「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」のアレクサンダー・ペイン監督作品。
どうも自分の中でキャメロン・クロウと重なるんだけど、ペインの方がよりシュールな大人のドラマのイメージかな。
景色とワインがとっても印象的なロードムービーで、とにかくみんなよく飲むこと！
自分は日本酒派だけど、これを観たらワインを飲みたくなる。
ワインの種類と味の多様さが何度も画面に出てきて、それぞれ欠点があっても否定ばかりせず、その熟成も含めて人生と重なる。
マヤの “ピークを過ぎて下り坂の味も捨てがたい” という愛の表現が美しかった。
主役の男2人は欠点だらけで、マイルスは前の妻を引きずり、親のヘソクリ盗み、常にネガティブなダメ男。“処理場に引かれる家畜” って表現が言い得て妙。笑
女漁りするジャックは論外だけど、マイルスとは腐れ縁というか、画面には見えない過去からの絆があるんだろう。
2人の自動車事故の偽装には爆笑した。
