サイドウェイの作品情報・感想・評価

サイドウェイ2004年製作の映画)

SIDEWAYS

製作国:

上映時間:130分

ジャンル:

3.5

「サイドウェイ」に投稿された感想・評価

tomo

tomoの感想・評価

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友人の独身さよなら旅に付き合う主人公だが友人に振り回されるわ、元妻の再婚妊娠に打撃をを受けるわで踏んだり蹴ったり。


へこむ気持ちに共感しつつも、主人公のお人好しさになんだか安心感を感じた


ステファニー宅でのマヤのワインは歴史の話が良かったな
netfilms

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3.9
 家のドアを叩くけたたましい音で二日酔いから目覚めたマイルス(ポール・ジアマッティ)は、時計を見るも約束の時間に遅れ、焦って電話をかける。電話の向こう側では、ジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が呆れた様子で彼の言い訳を聞いている。試飲会での二日酔いで目覚めた朝、マイルスは大学時代のルームメイトで親友のジャックと一週間の小旅行を計画していた。落ち目の俳優ジャックは初めての結婚を一週間後に控えている。2人はカリフォルニア州サンディエゴから、北部のワイナリーへとワイン・ツアーに出かける。土曜日、70歳の誕生日を明日迎えるマイルスの母親へ花束を持って行った後、日曜日の朝にファミレスで朝食を取り、サンタバーバラ郡へと向かう。車中で僕とヴィクトリアは失敗だったと漏らすマイルスは、2年前の最愛の妻との離婚のショックからまだ立ち直れていない。やがて車はヒッチング・ポストへ到着する。プレイボーイのジャックは土曜日に結婚する身だが、早速ウェイトレスのマヤ(ヴァージニア・マドセン)に鼻の下を伸ばす。ワイン通であるマイルスは1年半前にこの店に勤め始めたマヤとも顔見知りだった。彼女を口説こうとするジャックに対し、彼女は既婚者で大学教授の嫁だから近寄るなと言うマイルスの態度は真剣だが、プレイボーイのジャックはどんどん事を進めて行く。やがてステファニー(サンドラ・オー)に出会ったジャックは、4人での食事会を提案する。

 日曜日の結婚式までの7泊8日の男2人っきりの旅は、2年前の離婚のショックが癒えない男と、果たして本当に次の土曜日に結婚すべきかマリッジ・ブルーに陥る男との対照的なレイヤーを乗せながら走る。英会話教師のマイルスは、足掛け3年かけた750ページにも及ぶ小説を書き上げたところで、出版社からの返事を待っている。一方のジャックは仕事も下降線を辿る一方だが、土曜日に控える結婚式を前に、新しい出会いに期待している。まだ傷の癒えないマイルスに追い討ちをかけるようなヴィクトリアの再婚、大好きな赤ワインをしこたま飲んだ主人公は、マヤを差し置いて未練タラタラで元嫁に電話を掛ける。これまでの2本の映画にも明らかなように、アレクサンダー・ペインの映画では主人公たちは負け犬根性が染み付いている。あの子は気があるぞと言うジャックの助言にも、幸せだった結婚生活の刹那が吹っ切れない男はただただ戸惑う。グラスで飲み干したハイライナー、気持ちの晴れないゴルフの打ちっ放し、前祝いだと漏らし発覚した嘘と謝罪の言葉、財布を落として全裸で帰って来たジャックの焦燥。ハンバーガー屋でこっそり開けた61年産シュヴァル・ブランの哀れがマイルスの背中を一層寂しくさせる。『ハング・オーバー』並みの中年男2人の馬鹿騒ぎは、カリフォルニア一周の楽しさとワインに纏わる蘊蓄に彩られながら、中年男ゆえの哀愁に満ちている。出会いと別れを繰り返しながら、それでも人は生きて行く。
おっさんの不器用な所がかわいい。
自信に満ち溢れているものがアメリカ人らしさだと思っていたけど、なんか親近感わいた映画。

ピノワインのみたいな。ワイン飲めないけど。。。
odo

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4.0
おっさん二人でワイナリー巡りですよ 笑
みんなそれぞれ夢があるけどうまくいってない感じがいい。
taku

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3.4
ジャックのクズ野郎具合がぶっ飛びすぎてて、逆に愛おしくなる。
でも実際こんな奴がいたら、一緒に旅行にいくなんてありえないな。
Oliver

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3.7
独身最後の男旅行に出かけた中年2人が、旅先で出会った女性たちとアバンチュールを楽しむ。ワインに囲まれながら、カリフォルニアの素敵な街で羽目を外す男性陣がこれまた中学生並みにアホすぎて笑える。

それぞれの置かれた立場は分かっているものの、どうしても現実逃避して、きっともっと違う生き方があったんじゃないかと夢を抱く2人の葛藤が不器用すぎてリアル。

ホント男って勝手な生き物とつくづく実感しながらも、なんだか憎めない姿にほっこりした。
親友っていいな。学生時代からの友達というのは特別な存在で、国が違ってもそういう価値観は共通していると思った。映画は主人公が応援したくなるいい感じのキャラクターだったが、親友のジャックもひどいけど嫌いになれない男に思えた。とにかく二人の関係が全編を通して憧れる間柄で印象に残っている。
親の金盗んだり婚約者おんのに女遊びしたり、最悪やなと思ってたけど、結局収まるとこに収まった感じ。ワインのロードムービー的な。中年男のリアル。
BSで録画してなかったら、まず観なかったであろう作品。めちゃめちゃ良かった。

映画的なうんぬんというより、脚本がもう大人の味わいに満ちている。最近は、評点を入れなくなっていたのだけれど、例外的に入れたくなった。たぶんお子様には分からない面白さ。

主演のポール・ジアマッティも素晴らしい。繊細で神経質で、身勝手で自己憐憫(じこれんびん)に満ちていて、奥手でやさしい。

ちょっとした才能はあるものの、凡庸(ぼんよう)という厚い雲に覆われている人生に揺れ動く中年男を、ほんとうに見事に演じていた。

バツイチでうらぶれた小説家志望の国語教師と、小さな当たり役のあとは鳴かず飛ばずの俳優が、俳優のほうの結婚1週間前を祝い、車でワインツアーへと出かける。

この国語教師は、ワインに関する造形がめちゃめちゃ深く、テイスティングの才能も目を見張るほど確か。にもかかわらず、趣味としてしか生かしていないというのが、上手い設定だと思う。

凡庸であるということは、つまりはそういうことだと、凡庸な私にはよく分かる。

大学時代のルームメイトという腐れ縁で、女好きの俳優にふりまわされる憂鬱(ゆううつ)な国語教師。基本的には繊細ないい奴ではあるけれど、経済力もなく、旅の途中で寄った母親のタンスから金を抜きとったりもする。

道義的にけしからんということではなく、奥さんが愛想をつかしたのは、きっと、そのシーンで見せる、乾いた虚ろな目だったのだろう。

ずっと花火の導火線を見つめるようにしてしか生きてこなかった男。一緒にいると、自分の人生まで、その導火線の一部になっちゃうような気がしたのかもしれない。

ロードムービーの要素と、徹底的に下半身思考の親友によってもたらされるコメディ性は、あくまでリズム・セクション。メロディラインは、繊細で憂鬱な国語教師が抱える、凡庸さだ。

途中、昔から馴染みのレストランでワインと食事を楽しむなか、下半身思考の俳優に引きずられるように、ウェイトレスとして働く元・大学教授婦人とイイ仲になる。

このウェイトレスも、国語教師なみにテイスティングの才能に恵まれている。そしてバツイチ同士。けれど、趣味としてしか生かしていない国語教師に対して、ウェイトレスのほうは、再び大学に通い、園芸の学位(ワイナリーで働くことを匂わせる)を取ろうとしている小さな対比もいい。

国語教師の書き上げた小説が、エージェントを通して出版社に持ち込まれ、果たして出版までこぎつけるのか否かという動向もまた、コード進行のサブドミナント的に効いている。

その結果はさておき、自身の凡庸さを描いた半自伝的小説は、下半身男の振るまいによって同罪とみなされ拒絶されたウェイトレスのこころを、最終的には捉えることになる。

この留守電のシーンは、ほんとうに感動的だった。ラストもいい。そこで終わってほしいという、まさにそこで終わる。

ソリッドで乾いた印象のレイモンド・カーヴァーを、雨の日にそっと読むことで、やわらかく潤わせたような味わい。

私も、私の凡庸さを描いた小説を、ちょっと書いてみたくなった。
恋愛観、結婚観が正反対の二人の男の1週間の旅
ワインを片手に見ればより楽しめる‥?
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