本家アニメ版「リトルマーメイド」未鑑賞。
というわけで原作に思い入れがないもので
巷で言われているような
キャスティング的なポリコレ感は
特に違和感を覚えることもなし。
歌や音楽はとにかく素晴らしかったし
粋な脇役も多くてそこには好感触。
(観た劇場の関係上ハイがキツめで
特にスカットルの歌声が若干耳に痛かった)
何よりハビエルバルデムの王様姿が可愛くて。
やっぱりシガーやシルヴァのイメージの強いので
こんな可愛い映画の可愛い役なのがすっごく良いね。
ただ根本的な問題として
お話が好きじゃない。
おとぎ話、アニメがゆえに許されていた部分が
鼻につくというか。
ものすごく世間知らずなプリンセスとプリンスの
恋物語が周囲に悲惨な事態を招くという状況が
ぜーんぜん受け入れられない。
「命をかけて想い人を探すよ」と高らかに歌うけど
命かけてるの船員だろと無粋なツッコミをしてしまう。
そしてもっと致命的だと感じたのは
表面上ポリコレ的な取り繕いをしている分
お話の部分での現代的でない部分が気になる。
当時の感覚でプリンセスにキスしろと迫るのは良いけど
今、実写化した上で記憶があやふやで聾の少女に
キスを迫るってヤバすぎるでしょ。
オチのつけ方も原作通りなのかどうかも知らないが
つまり自らのオリジンを否定しないと愛することもできない。
これってめちゃくちゃ反ポリコレ的でこんなんアリ?と感じてしまう。