あゆぺん

きみがくれた物語のあゆぺんのレビュー・感想・評価

きみがくれた物語(2016年製作の映画)
4.5
入院中暇を持て余して見た。

本作はニコラス・スパークスが2007年に上梓した小説『きみと歩く道(The choice)』を原作としているらしい。

「きみに読む物語」もニコラス・スパークスの作品なんだな。同じように情景もストーリーも綺麗なお話で涙腺も崩壊。ノースカロライナ州ウィルミントンの川という地もゆっくりと時間が流れる最高のロケーション。

「The Choice」という英語名の通り、『選択』についてよく考えさせられるアメリカの映画だった。(あとは伝えられるときに伝えないと後悔するということも!)

花を持って医者の所に来て「あまり優しくするな」と言い、「あまり自分を責めるな」と言われるシーンから始まる。

ギャビーの交通事故はショックすぎた。動物病院を閉めてギャビーとデートに行こうとした時に急患の猫が来て… トラヴィスデートに遅れ、ギャビーは先に帰ってしまいその結果事故… トラヴィスは猫の診察を断りデートに時間通り行けばよかったと後悔しただろうな。

この病院でライアンと再開する、冒頭の同じシーンが2回目に時系列に沿って流れた時にやっと意味がわかった。「本当は月と星を送りたいが花しかない」 って言うのはなんでそんなスケールの大きいこと言うんだろうと思ったけど、ギャビーが好きな星と月ってことだったんだな~。

「ひとつの選択が道を作り、別の選択へ繋がる。人生を変えてしまう選択もある。今後の人生がその選択にかかっているのだ」

『人生は一つ一つの選択によって築かれると思う』

めちゃくちゃ心に刺さった。ギャビーのライアンかトラヴィスかの選択、トラヴィスの猫を断りデートに行くかどうかの選択、最後に大きなギャビーの延命をするかの選択。。。本当にこの言葉の通りだと思う。


でも!最後に奇跡が起こってよかった!ギャビーの意識が戻ってよかった!
延期になったデートのやり直しをお庭でする所が本当に感動的。子供たちが作ってるのも最高。2人で見てた島からの星空を家族全員で見上げるシーンにも涙。1番大好きなシーン。ハッピーエンドでよかった!

浮気から始まるのが引っかかってしまうんだけど。

他の好きなシーンは、「何してるの?」 「ゆっくり近づいてる」 「走ってきたら怖いだろ?」 「またヘリクツを」のくだり。面白すぎて変なツボで笑ってる笑

あとは、プロポーズのシーン。一度はNOと断られたあとに「そうやって僕を一生イラつかせろ 妻として」と言うのセリフがやばい… 撃ち抜かれた笑
トラヴィスの「僕をイライラさせて」がすっごくいい。


残る疑問は2つ。
トラヴィスの宗教はなんだったのだろうという疑問…。父は牧師だったみたいだけど。ニコラス・スパークスはキリスト教をテーマによく描くそうだが、ギャビーも父もキリスト教を信仰していながら、トラヴィスは教会にも入ろうとしない描写は何を伝えたかったのか。ここだけが分からなかったので、また見ようと思う。


あとは、トラヴィスがギャビーのお見舞いに花を持ってきたシーン。トラヴィスはライラックと思ってたけどデルフィニウムだったというセリフ。花言葉を調べてもイマイチ納得感はない。どういう意味だったのかなあ。
あゆぺん

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