素性の分からないミステリアスな女性（桜田さくら）に一目惚れした青年（真田幹也）が、女誑しの父親（縄文人）を合間に挟んだ、三角関係に落とし込まれてしまう。"魔性の女"に惑わされる親子の相克を描いている、オーピー配給のピンク映画。

女性主導の痴女系AVで有名な女優・桜田さくらが、完全受け身の脆弱な女性像を熱演。中盤部に入ると、"セックス有りきの性生活"と"若い恋愛（プラトニック・ラブ）"の倒錯状態に陥っている人妻であることが判明する。

人妻であることを知らずに、純愛を注いでいく青年。人妻であることを知りながら、肉欲を貪ろうとする父親。この親子の対比が、とても面白い。とりわけ、父親役を演じる縄文人のかぶりつき演技が素晴らしく、アクション俳優の領域に入っている。

「相手を知り過ぎないことが、淡い恋愛を保たせるための秘訣である」という、エロティシズム論にも通じるものがあり、"性について"のドラマがコンパクトにまとめられている。大海を眺望する開放的なロケーションも印象に残る。

桜田さんがえろ過ぎる...
風車の下での手マンとかかっこいいギター演奏を見ているかのようだった。
しかし彼女の素性よりも交通手段のほうが謎過ぎる...