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ザ・デクラインIIIのmiraのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・デクラインIII(1998年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

『ザ・デクライン』がアーティストへのインタビューやライヴシーンが中心だったのに対して本作はガターパンクス(路上生活をするパンクス)へのインタビューが中心だ。一作目が重きを置いたパンクの音楽性に対する“衝動”を捉えていたが、ガターパンクスの生活からパンクとは何か?(精神性)を提示しながら、虐待などの社会問題を問いただす。実のところ、ヴィタリーカネフスキーの『ぼくら、20世紀の子供たち』の作風に近しい。観客が悲痛な問題に対してある種の慣れ(ドキュメンタリーからフィクションへの)を感じた時に起きる「火事」のくだり。慣れ(フィクション)からドキュメンタリーへの転換が上手いが、『ぼくら、〜』の“対面”を連想した。やはり、ドキュメンタリーとフィクションの境界線というものは曖昧である。
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