家族ものの大傑作
父が息子を「治したい」と思うのは息子を嫌っているからではなく、間違いなく愛しているからで、当時の世界が決めていた常識のせいでお互いが激しく傷つくことになる
60年代から70年代、文化的に絶頂期という光の部分と、当たり前のようにマイノリティに理解がない時代でドラックやヒッピー文化が流行っていたという闇の部分と、時代の良い所と悪い所のぶつかり合いが作品を魅力的にしている
時代を越えた家族の関係の描写だと、滅茶苦茶仲悪かった男兄弟たちが成長して、思春期を越えて、距離感とかずいぶん遠い所に行ってしまってもしっかり理解者になってる姿が家族だなぁとしみじみと思う