ナツ

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのナツのレビュー・感想・評価

5.0
ぬいぐるみサークルのみんなは、辛いこと、苦しいこと、自分の弱さ、人に打ち明けられない部分をぬいぐるみに語りかける。

優しすぎる登場人物たちは他人が傷を負っていることが辛い。
自分がそのことに気付けなかったことが辛い。
世界がそのことを無視してあたりまえに存在していることが辛い。
自分がいることで知らないうちに他人を傷つけているかもしれないことが怖い。


京都の町やぬいぐるみたちが作り出すゆったりとした空気に包まれた鋭い問題提起。
ゆっくりと考えたくなる作品でした。


「眠る虫」の金子監督
「子供はわかってあげない」の細田佳央太さん
「いとみち」の駒井蓮さん
「麻希のいる世界」の新谷ゆづみさん
「佐々木、イン、マイマイン」の細川岳さん
プロデューサーの髭野さんは「街の上で」や「春原さんのうた」等に携わった方。

ここ数年の自分の好きだったり印象に残った邦画に出演されたり携わった方ばかりでした。

新しい世代が届けるこの作品から何かを感じてほしい。
ナツ

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