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無音の叫び声
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無音の叫び声の作品紹介

無音の叫び声のあらすじ

山形県上山市牧野で小作人の長男として生まれた木村迪夫は、戦争で父・叔父をなくし、戦後、自作農となるも出稼ぎや廃棄物収集業(ゴミ屋)にも就くなど、高度経済成長の中、社会の底辺での生活を長年強いられた。一方で、そんな社会の矛盾や戦争の非道さを、60年以上にわたって詩の中に綴ってきた。また、衰退する農村を憂い、三里塚闘争を記録していた小川プロを自宅隣に呼び寄せたり、叔父の遺骨を探しに太平洋の激戦地・ウェーキ島での遺骨収集事業に参加するなど、その活動は農業や詩の創作に収まらなかった・・・。

無音の叫び声の監督

原村政樹

原題
製作年
2016年
製作国
日本
上映時間
122分

『無音の叫び声』に投稿された感想・評価

Osamu
3.7
農民詩人、木村迪夫さんを映すドキュメンタリー。

農業と表現活動。

戦争で祖父、父、叔父を亡くした小作農の長男の迪夫さんは、敗戦後、貧しい中で祖母、母と共に働きます。その時、11才。

戦争で2人の息子を亡くした祖母は、その悲しみを労働歌にして歌ったそうです。

ふたりのこどもをくににあげ
のこりしかぞくはなきぐらし
よそのわかしゅうみるにつけ
うづのわかしゅういまごろは
さいのかわらでこいしつみ

にほんのひのまる
なだて(何故)あかい
かえらぬ
おらがむすこのちであかい

哀しい詩です。この哀しい詩を農作業をしながら唄うわけですよ(映画の中にはそういうシーンは出てきません)。たまりません。

そんな時代があったのです。

迪夫さんも反戦の想いを詩にします。農業をしながら通った定時制の農業高校で詩集を定期的に発行していたそうです。

農業と表現活動。

食べるために働き、生きるために詩を書く。そんな感じがしました。

詩を書く迪夫さんより、働く迪夫さんに感じるものがありました。

働くことも、やはり生きること。僕の仕事は生きることに直結しているだろうか。僕は今、生きているのだろうか。

そんなことを考えてしまいました。

父親が戦死した南方の島での遺骨収集事業に参加した際の写真が強烈でした。掘り起こした800体近くの遺骨を荼毘に付したそうです。骸骨が整然と並んで炎に包まれる写真が衝撃的でした(アイヒマンショーに続き、本日2度目)。

父親が戦死した場所に行って霊を慰めたいと願う気持ちが美しい、と思いました。
山形国際ドキュメンタリー映画祭ならでは、珠玉の一本。地に足をつけた一人の詩人の生き方に共感を覚える。
そして日本の戦後史。人々が、山を降りて平野で暮らし、都会へと出稼ぎに行かざるを得ない、どうしようもない時代の流れ。そんなことが、すっと理解できた。 
新幹線で、山形から関東地方に向かう風景を眺めていると、街並みがどんどん密集していく。そこに住む人たちは、山を降りた彼らの子や孫なのかもしれない。
山形で観たときは千人を超す会場が満席となった。山形市民の熱意と映画祭運営の成熟度は本当に素晴らしい。