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鉄コン筋クリートのmのネタバレレビュー・内容・結末

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

松本大洋先生……という感じです。アメリカ人監督が撮った良さがかなり出てたとおもいます!こういう“名作“といわれる作品は観なくてはならないと改めて反省です!

シロかクロかなんてはっきりさせないままがいい!闇がいいとか、光がいいとか、光がなきゃ闇が存在しないとか、光があれば闇が生まれるとかどうだっていいよ。そもそもそんな二項対立存在しない。白も黒も溶けないまま混じり合うことがある!はず!

無神論的でありつつ、キリスト教的な雰囲気が散りばめられてる。最後まで芽生えなかった林檎が、エンディングでは少しずつ生えてきた。いつかもぎ取って食べてしまう日が来るのかな。天国か地獄かどこかにある楽園みたいな思想もそういう雰囲気がある。「男なんて産まないわ」という台詞も男性的社会が生み出した戦争へのアンチテーゼにも見えた。
「目」のメタファーがあちらこちらに散りばめられてる。クロが眼鏡してたのは光が眩しかったから?見える、見ようとする、見られている、見えない…さまざまな目があった。
「火」は世界を照らす、燃やす、飲まれる、何かを見せてくれる。マッチ売りの少女とか蟻とキリギリスとか、童話もたくさん出てきて、すげー!ハイコンテクストすぎるだろ…となった。

情報過多な作品大好物です!!!
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