ジャッキーケン

バリー・リンドンのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

バリー・リンドン(1975年製作の映画)
3.8
キューブリックおすすめ度C

農家生まれのバリーが辿る数奇な運命を描いた小説原作の伝記的作品

18世紀のヨーロッパが激動すぎる
ある意味世界大戦クラスで各国戦争してた背景に巻き込まれるバリー
強盗に見ぐるみ剥がされて無一文になり仕方なく軍に入隊する戦争編は見応えある

当時の戦法で間違った武士道精神と言いたくなる。並行歩き戦法がただただ衝撃的で理不尽!
腕っぷしと生き残る運だけは強いバリー

軍人としてのバリーが賭博師&家族を持つ後半パートはかなり退屈
演出の起伏がなくて徐々に崩壊する家庭やバリーに恨みを持つ連れ子の下剋上とか見どころはあるがアドベンチャーと歴史の衝撃を持つ前半には敵わなかった

数奇な運命とは言いつつもバリーの転落は自分で招いてるし巨万の富も使いよう
金がいくらあっても愛だけは買うことはできない