囚人13号

星を持つ男の囚人13号のレビュー・感想・評価

星を持つ男(1950年製作の映画)
4.9
傑作。豊穣な時間が町を包み込み、勃発しかけた戦争も最終的には皆が暴力を避けるかたちで収束していくリリカルな西部劇。
タイトルから勝手に保安官の話かと思っていたがジョエル・マクリーはキャリア屈指の善人だし、銃を持つ機会も序盤の二秒間のみ。医師が人々の身体を支え、牧師は心を支えるという完璧な提携がKKKの邪心までも溶かしていく過程は泣かずにいられない。ラストの教会は多幸感と共に終わってしまうのが凄く惜しいと思わせてくれる。
囚人13号

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