Chico

さよなら、ぼくのモンスターのChicoのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

性指向の自認、両親の不仲、父親への嫌悪、将来の夢、問題をクリアして、イマジナリーフレンドとさよならして前に進む、という筋書き。

しかしながら自身の目に写ったのは、

イマジナリーフレンドを殺され、母親にとことん突き放され、父親と喧嘩別れして、男友達(?)に上手く心を開けず(どこか引越してしまう、お別れきちんとしたのかな)、逃げるように大学のレジデンスへ旅立つ主人公の姿。
急かすように大人にさせられた彼の姿は寂しさに満ちていて、彼が得たものはなんなのか。イマジナリーフレンドへの喪失感とその悲しみだけが残った。

原題Closet MonsterはCome out of the closetとかけてるのかな。

パーティーシーンのスピード感とか、回想シーンはドランみたいで、バフィの声イザベラ・ロッセリーニの性に戸惑う演技が良かった。

普段男優のビジュアルに目がいくことあまりないけどこの主人公は端正な顔立ちだなと思った。若い頃のマットデーモン とディカプリオの面影がちらつきました。
Chico

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