ラッキーマウンテン

さよなら、ぼくのモンスターのラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

4.3
マッチョ、マッチャー、マッチェスト。そんなもん、クソくらえ!(でも言えない)って感じ。

ドラン、ドランと言われてるけれど、一体どこがドランなのか。
LGBTや家族を題材にした作品でポップミュージックを使ったらドランなの?
卵をフライパンで焼いたから目玉焼きとオムレツは同じ料理!と言うくらいの難癖すぎる。
こっちは目玉焼きでドランはオムレツ。素材のわかりやすさ的な意味で。

父親殺しというテーマと友人への恋というテーマが並行して進むわけだが、前者をクリアできてないせいで後者に踏み切れない。
シーソーゲームよろしく、片方出ては片方が引っ込める。
結果どこにも行けず、ハムスターをお供に特殊メイクの非現実な世界に浸ることしかできない。
全体としては不安定なんだけど、ユーモアのある台詞が織り交ぜられていてバランス良くまとまっている。

エピソードやモチーフの記号的な使い方や伏線は結構わかりやすくて無駄がない感じ。
それ故に盛り上げるべきところがしっかり盛り上がっていて感動的。
ラストはちょっと雑かな?とも思ったけど、最後の最後はきちんと締めているので問題なし。
そういえばラストのオチ、友人が指摘したタマ問題にも繋がるんだなー。やっぱ面白いじゃん。

キスシーンは中々良いもん見た感があったので腐女子は見るべき。おわり