ナタリーの、起こってしまったこと嘆きつつ、それに囚われるでもなく未来へむかってガツガツ進んでいく様がたくましくて好き。地に足がついている人、という印象。
パンドラ(猫)のことをどうでもいいようなことを言っておきながら、いなくなった時に必死で探している姿が可愛いかった(笑)
でも、かと思えば、あっさり手放したりもする。
夫にも母にも猫にも、愛情はあっても情や惰性には振り回されない。その区別がしっかりしているからこその、彼女の幸せがあるんだろうなと、最後に赤ちゃんをあやしているシーンを見て思った。
フランス映画らしいロジカルな雰囲気が感情移入し辛くてはじめは苦手に思ったけど、慣れてきたら、それもいいと思える。あと、これだけは言いたいのが、イザベル・ユペールが60代とは思えない。