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メットガラ ドレスをまとった美術館のseriFilのレビュー・感想・評価

5.0
驚くべきはアナ・ウインターですがそれはおいておきまして、メットガラ2015。コンセプトは、「鏡の中の中国」。つまり西洋目線の中国、つまりは「中国風」、つまりはファンタジーとしての中国、つまりは誤解された中国。その「風」や「誤解」がファッションの本質とも言えます。それゆえ政治的な批判にも晒されるキュレーターのアンドリュー・ボルトンの苦悩。しかしそれら一切を吹き飛ばした圧巻のエキジビジョン。とりわけオリエンタルなドレスをまとった白人でも黄色人でもない黒人ポップアイコンのリアーナの姿。むくわれたねボルトン!という感じでしたね。
しかしMETにおけるの服飾部門の微妙な立ち位置なども知れてとても興味深いドキュメンタリーでした。
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