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メットガラ ドレスをまとった美術館のyakkoのレビュー・感想・評価

4.4
ファッションのドキュメンタリーは大好きです!
NYメトロポリタン美術館で毎年開催されるファッションの祭典メットガラ。

観る前はセレブの面々にゴージャスなドレスが全面のドキュメンタリーと思ってましたが良い意味で期待を裏切られました。

2015年大盛況に終わった展示会のコンセプトは「鏡の中の中国」。

ファッションは芸術か否かをテーマに「鏡の中の中国」が造られていく裏側を見せてくれます。

キュレーターのアンドリュー・ボルトンはアレキサンダー・マックイーンが亡くなった後、彼の回顧展を企画し大成功を収めた人物。(これ、見たかった!)
今回も野心的な企画を成功させるべく関係各所の間を奔走する。
10代の頃からの夢を叶えこの場にいるアンドリュー。ポスターのシーンは彼のファッションに対する愛情が表れています!乙女です(^^)

欧米人から見ると中国韓国日本はアジアとしてひとくくりで区別がつかないみたい。
キモノは日本よ~なんて会話もあったり、ステレオタイプにならないようにとか言いながらどでかいドラゴンの門がドーンとあったり 笑
同じアジア人としてこの辺の違和感は共感できる。政治的な配慮とかその他諸々ファッション以外でも楽しめる要素が多かったです。
ファッションのドキュメンタリーは興味ないと思っている方が観ても楽しめると思います。

舞台裏を見てその苦労を目の当たりにし、これから美術館に行く時は確実に見方が変わると思いました。

メトロポリタン美術館は2年前に行きましたが、ものすごく駆け足ででしか観賞できなくて後ろ髪を引かれる思いでした。
ホント勿体なかったけどNYは行きたい所だらけだったので…(*_*)
絶対リベンジするので次は1日かけて回りたいです☆
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