よ

ある戦慄のよのレビュー・感想・評価

ある戦慄(1967年製作の映画)
-
無敵の2人組の悪行をアヴァンで描いてから、その2人組に巻き込まれる人々が車両に集結するまでに、その人物たちの人となりや関係性がひと通り説明し尽くしててすげー丁寧な映画だなと思った。映画的なトラブルが発生するまでの会話劇が既に面白いからいざ全員が同一の車両に揃い踏みした際の感慨もひとしお。泥酔した男が手すりに捕まり地面を蹴りながら宙を半回転するシークエンスで、ショットが主観視点に切り替わるんだけどこれもすごくいい。サスペンスらしいサスペンスが起こるまでの人物のやり取りがカサヴェテスっぽかった。
よ