Aika

ある戦慄のAikaのレビュー・感想・評価

ある戦慄(1967年製作の映画)
3.8
真夜中の地下鉄に乗ってきたのは粗暴なチンピラ二人組。
彼らは乗り合わせた乗客達に執拗に絡み始める。

「ゲットアウト」の居心地の悪さと
「ファニーゲーム」の得体の知れない恐怖を兼ね備えたような不快感100%ムービー。

様々な人種や年齢の乗客達。他人には決して触れられたくない、触れてはいけないところをあえて指摘し煽ってくるチンピラ達。
それに対する反応は様々だけど、共通するのは全てネガティヴな感情だということ。
怒り、妬み、失望、偽善、敗北感、無力感…こんな感情でいっぱいの車内はまるで燃料タンクのよう。緊張感漂う中、いつ誰が発火源となり爆発するのか。

クライマックスは突然やってきてカタルシスはある程度得られるものの後味は悪い。そしてオマケにもう一つ気分が悪くなるものをさりげけなく目撃させられる。観客を決して気持ち良く帰らせるつもりはないらしい。

最高に厭らしい作品。褒め言葉です。レビュー書いてるだけで思い出してイライラするほど笑

チンピラの一人は若かりし頃のマーティン・シーン。イケメンですが人間ではありません。