sakura

透明人間のsakuraのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
4.5
結婚して豪邸すぎる家に住まうと、ろくなことにならないシリーズ認定🏅
(ほか、『スワロウ』『哀愁しんでれら』『ゴーン・ガール』など)

ホラー演出のあるサスペンス映画というかんじで、ホラー映画ではないからホラーむりなわたしも大丈夫だった◎
最初に、その「気配」が確信に変わるシーンだけ、ぃあぁぁ!って変な声でた🙄

『ラストナイト・イン・ソーホー』もだけど、ヒトコワゆえのジャンル映画的ホラー演出を、おおまかにホラーと括って観ないのは非常にもったいないな、とこういう良作を観るたびに思う。

途中、エイドリアンの兄・トムが「プライドが許さない」と言っていて、結局こういう「愛情」の皮を纏った「支配」って、ぜんぜん愛情じゃなくて、支配させる力があると思えないと支配するほうが自分ひとりの足では生きていけないがゆえの犠牲、愚かなプライドとやらを守るための手段であって、わたしたちはそれを「愛」と間違えないようにしなければならない

余談だけど、タイトルがすごく好きな小説のひとつに井上荒野さんの『それを愛とまちがえるから』、というのがある。
これは支配欲とかそういう話ではないけど、生涯忘れずに生きていきたい秀逸なタイトル。
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