麻生将史

透明人間の麻生将史のレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
4.3
めっちゃ面白い

・アバンタイトル、おしゃで好き。
・最初の主人公が家出するとこからハラハラで楽しい。楽しくないけど。
・ビルの窓に光が反射してうねうねする映像、磨りガラス、光のモチーフが印象的。
・何もない画面をじっと映すシーンが多くて、それも印象的。何でもない映像を「何かあるかもしれない映像」に見せてしまう。めっちゃ映画的だし、透明人間はその意味でまさに映画的モチーフ。

〜ネタバレ〜

・スーツのデザイン好き、黒ボノボノ、キモくていい。人型の黒ボノボノがバチッバチッと現れる感じ、キモ怖くてスタイリッシュ。表面に大量のカメラってのも現代的で説得力を増してる。そして何よりスーツにした事で中の人間が誰なのかわからないという、二重の透明性を獲得している。ラストのネタにも効いてくるし、社会性とも接続する。
麻生将史

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