見えるのは殺意だけ…
天才科学者で富豪のエイドリアンの恋人セシリアは彼に支配される毎日を送っていた
ある日、一緒に暮らす豪邸から逃げ出したセシリアは幼なじみのジェームズの家に身を隠す。やがてエイドリアンの兄で財産管理をしているトムから、エイドリアンがセシリアの逃亡にショックを受けて自殺したとつげられるがセシリアはそれを信じる事は出来なかった…
ストーリーはこんな感じ。
作品は豪邸から脱出する緊迫したシーンから始まる。
見せ方っていうか撮り方が上手いよね。見えない"何か"から見られているアングルで撮られてるもんな。不気味さとか怖さを感じられるしね…
後はホントにセシリアの近くに透明人間がいるって表現もいいよね。特に秀逸なのはセシリアが外に出た時のシーン。外気が冷たくセシリアの吐く息が白くなるんだけど
その後で一瞬だけ、もう一つ吐いた息が白く映るんだよね。まるで、そこに誰がいるような…そこら辺は上手いなぁと思ったかな。
映像的にはそんな感じで良かったんだけど
ストーリーの方はちょっとねぇ…
まずセシリアにあんまり共感出来ないんだよね。豪邸からは脱出するような状況に至った事が描かれてないのもあるんだけど、自己チューにしか見えないんだよね。幾ら自分が怖い目に遭ったからって、周りへの配慮が足りない感じがするよね。脱出を手伝った妹に対しても感謝してる風には見えないしね。それは助けてくれたジェームズに対する態度も一緒。
口では感謝してるような事を言うが結構、迷惑を掛けてるよね？特に後半はねぇ…
エイドリアンの背景もあんまりよく解らんよね。何故、あそこまでセシリアに固執をするのか？他に自分に合った女性を探せばいいのにねぇ。観ていて、そんないい女性じゃないもんなぁ、セシリアって…
ラストの展開は個人的には好きな感じ。
特にセシリアの「サプライズ！」ってとことかねぇ…
