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透明人間のJIZEのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
3.3
透明人間の恐怖がサスペンスフルに描かれる。一種の"透明人間もの"としての面白味は、スリラー満載で映し出され"目に見えない何者かの奇襲を突如うける恐怖"や"主人公の周囲の人々が危険に晒される"などジャンルならではの娯楽要素はツボを押さえつつ全力で楽しませてくれる。が、単純に人間の憎悪や嫉妬など以上の普遍的なテーマから離脱してくれないため、映画の世界観そのものの拡張はみてて期待出来なかった。。また"サウンドスケープ"の技法を用いて映画ならではの空間を最大化して魅せているが、新しい何かに著しくそれが昇華できてない。文字通り"既視性"が全編にある。透明人間と云えば主要キャラが隔離空間で次々殺される定番プロットを想起してたためやや肩透かしも食らった。一風変わった心理サスペンスを堪能したい内容でした。
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