映画は最高の娯楽

透明人間の映画は最高の娯楽のレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
4.3
大傑作!
「透明人間」という手垢のついたテーマを視点を変えるだけでこれほど面白くなるとは...

精神的、視覚的に畳み掛ける透明人間の恐ろしさ。いつ何処にいるのか全くわからない緊張感。そこに居るのかいないのか、匂わせ描写、空間の余った構図など、カメラワークがとにかく素晴らしい。
ジャンプスケア演出は少なく、ド直球に物音、音楽で恐怖を掻き立てる。低音の効いた音楽が恐ろしい。

透明人間のことを周りに訴えても、一切理解されないもどかしさ。陰湿にジワジワと精神的に追い込まれるドラマにも目が離せない。

洗練された描写、緻密な描き込み、巧みな物語展開。隙がない、期待を遥かに超えるサイコサスペンスの一級品。今後も大注目のリー・ワネル監督。
繰り返し観たくなる作品。


2020年12月25日 2度目の鑑賞