福福吉吉

T2 トレインスポッティングの福福吉吉のレビュー・感想・評価

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
仲間を裏切り大金を持ち逃げしたレントンは20年ぶりにエディンバラに帰ってきた。スパッドは家族に見放され、サイモンは裏稼業に精を出し、ベグビーは刑務所の中にいた。ベグビーが刑務所を脱走したことにより、4人の歪んだ関係が動き始める。

◆感想◆
20年経っても変わらないろくでなしの4人の騒動を描いており、レントンが中心となってストーリーが進んでいきました。

レントン(ユアン・マクレガー)がエディンバラに戻ってきたことで、本作が始まるのですが、レントンは4人の中ではまともの方だが、それでもやはり駄目な人物に変わりなく、今回も悪事によって金を稼ごうとします。

スパッド(ユエン・ブレムナー)はヘロイン中毒から抜け出せずにいたが、性格として温和で4人の中で一番好感の持てる人物でした。

サイモン(ジョニー・リー・ミラー)は自己中心的でヘロイン常用、売春婦を利用して恐喝するなど腐りきっていますが、ころころ態度を変えるところがサイモンの面白いところでストーリーを良くも悪くも変えてしまうキャラクターとして面白かったです。

4人の中の問題児のベグビー(ロバート・カーライル)はサイモンの上を行く自己中心的な性格で暴力的な悪党であり、本作では完全にレントンの敵として動きます。前作ではイライラさせる存在でしたが、本作では完全に敵になってくれたので、観ていてすっきりしました。

4人の個性的なキャラクターが紡ぎだすストーリーは意外性の塊であり、悪童たちの暴れっぷりは前作ではあまり受け入れられなかったのですが、本作では20年経っても変わらないので、仕方ない感じで観ていて面白かったです。

また、4人のキャストが変わらず出演していることで前作とのつながりとしっかり感じることができて、その点も良かったと思います。

私は前作の面白さが分からなかったのですが、本作は不思議と自然に受け入れられて面白く感じました。もしかしたら前作を観直したら評価変わるかもしれません。

鑑賞日:2024年3月25日
鑑賞方法:BS-TBS
(録画日:2023年4月29日)
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