変わるもの、変わらないもの。
レントンが仲間たちとドラッグを売り捌いて得た大金を持ち逃げしてから、20年後の物語。
当時、不況により麻薬や犯罪が横行していたスコットランドも、すっかり街全体がクリーンで現代的になっていた。
前作で登場した女性陣も社会で堅実に生きており、レントンとその仲間たちだけが、時代に取り残されていた。
そもそも、そんな裏切り行為をしておきながら、なぜレントンは彼らと再会しようとしたのか、という疑問が残る。
大金を得たところで、人生がこれっぽっちも好転しなかったことに絶望した彼が最後に求めたのが、かつての仲間からの赦しだったのだろうか。