YohKitajima

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのYohKitajimaのレビュー・感想・評価

3.0
別にダメなことはしてないが、期待したことが全く為されてないし、何かそれを超えるものがあるわけでもない。無難なつまらなさ。

冒頭の戦争〜列車パートと現代に入ってからのパレードやってるとこは非常に良かった。隣人のヒッピーは朝からうるさいし、授業に来る学生は真面目に話聞いてくれない、といった世知辛さも悲しかったし、線路を馬に乗って走るあたりは、まさにインディの歴史にしがみつく様子を感じられた。

だがしかし、タンジェに行ってどんどんインディ以外の人間に話を主導されるようになるくらいからが全然面白くないな。ウツボはテンション上がってけど。あの筋肉を抱えたオリヴィエ・リヒタースをあんな使い方するのは犯罪だろう。

終盤の、みんなで飛行機に乗って「よし行くぜ!!!」みたいなノリのとこは「おっ!」と思わされたが、結局アガり切らず。歴史にしがみつこうとしてるインディを、本人の意思じゃなく他人が強引に引き戻すんだったらオチは考古学でつけるべきだろ。あんなしょうもない人情で落ち着けるくらいだったら、あのままインディの意思を尊重してやってくれ。

1番ひどいのはエンドロール。あんなしみったれた曲じゃなくてせめてレイダースのマーチで終わらせてくれ。

何より、冒頭に槍を撫でるマッツミケルセンを見せておいてあの槍で人が刺されないのは違うだろう。槍は人を串刺しにするためにあるんだ。
YohKitajima

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