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インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのerikaのレビュー・感想・評価

3.5
インディ&ハリソンの最後の冒険。私にとってインディはアドベンチャー映画の代名詞!特に『魔宮の伝説』が大好きでめちゃめちゃ繰り返し見てました。そのインディが『クリスタル・スカルの王国』から15年を経てカムバック!!どんな冒険が見られるのかなーとワクワクで映画館に足を運びました。

インディの若かりし頃の過去編からストーリーが始まり、定年退職を迎えるほど歳をとった現在のインディに移り変わる冒頭。若かりしインディを見て「わぁー、これぞインディ!!」と盛り上がってましたが、現在になり椅子で居眠りするインディを見てはたり...「そうか。インディももうお爺ちゃん年齢なんだよなー」と知っていたはずなのにショックにも似た衝撃を受けました。デイエイジングの技術すごいなぁ。若インディ全然違和感ありませんでした。

今作においてすっかり年老いたインディを無敵のヒーローではなく、身体的な衰えや精神的な痛みを抱えた姿で描いているところに好感。『トップ・ガン』でも思ったけど、リアル世界での年月を映画の世界にも反映している作品のキャラクターは等身大で身近に感じるんよね。インディやマーヴェリックがそれぞれハリソン・フォード、トム・クルーズといったように、キャラクター=俳優で結びついているからこその醍醐味だな✨

個人的には冒頭や『魔宮の伝説』のような冒険を心から楽しんでいるインディが好きですが、若かりし頃の輝きの代わりに"老獪"さを得たインディもこれはこれで良き。考古学者として得てきた知識やこれまでの人生で築いてきた人間関係を駆使する姿に、インディの人生の積み重ねを感じて感慨深いです。今作の中で1番評価ポイント高かったのが考古学的な知識に基づく謎解きの密度。悪役のフォラーや物語の鍵を握るアルキメデスが科学者ということもあって、謎解きに関わる情報がめちゃめちゃ多い。トレジャーハント映画は多けれど、謎解きにここまでの情報量を費やす映画はなかなかないんじゃないかなー。歴史的な設定とか聞くとめっちゃテンション上がるので、ほぼ全編に渡ってそれが謎解きに濃厚に絡む今作は本当に見ていてワクワクして楽しかったです👏

終盤のアンティキティラのダイヤルに絡んだ展開は、思うところががあるものの許容の範囲内かな。私、この系の映画での超常現象エンドはあまり好きではなくて、前作の『クリスタル・スカルの王国』とか「インディでこんなことやっちゃうのか💧」って結構落胆したんですよね。だから今回もうーんとは思う展開ではある。ただ、考古学者や歴史好きの究極の夢ではあるので、今作がシリーズの完結にあたるという点からいうならありかなぁと思ってます。実際、個人的にはインディがめちゃめちゃ羨ましい笑 彼に会い言葉を交わすインディの姿やそこに残りたいという気持ちは胸にくるものがあるし、インディと彼女が寄り添う姿には涙を誘われるしでラストは泣きっぱなしでした。

これでインディの冒険も終着点を迎えたのかと思うと寂しいなー。ハリソン・フォードの年齢を考えれば本当にこれが最後の作品でしょう。いつかこのシリーズもリメイクされる日が来ると思いますが、インディ=ハリソン・フォードという気持ちは絶対消えないから、最低でもハリソン・フォードが存命の内はやらないで欲しいな。それまではポストインディでアンチャーテッドシリーズが頑張れ笑

最後に大好きなマッツのことも語っておかねばね🤭今作もマッツが格好良かったよーー!!特に軍服姿は眼福の極み✨今作は前作のがっかり記憶もあって劇場鑑賞を迷っていたんだけど決め手はやはりマッツ。ご本人見たさはもちろんのこと吹替に井上和彦さんなのがまた最高です。『ハンニバル』からマッツにハマった身としては、マッツの吹替は井上さんでないとしっくりこないんだよね💦『007』とか『スター・ウォーズ』といった大作では別の方が吹替されていた経緯もあって、担当声優が正式に公表されるまではいつもハラハラです。『ファンタビ』でのマッツ人気の爆発やインディでの再配役を思えばそろそろマッツ=井上さんになると安心してもいいかな🤔マッツの役が元ナチスの科学者設定なのでドイツ語の台詞があるのが嬉しい。今回は吹替で見たので井上さんボイスでのドイツ語でしたが、次回は字幕でマッツのドイツ語を聞かなきゃなー。
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