mommo

3月のライオン 前編のmommoのレビュー・感想・評価

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)
4.8
filmarks前後編イッキミ試写会行ってきました!(ありがとうございます!)
最初からけっこう緊張感があり、そのままずっと入り込んでしまいあっという間の4時間40分でした。漫画の原作のイメージも壊さずにいるのはすごいなぁと思いました。なかなか原作ものは難しいですよね、イメージがあるから。最初キャストが発表された時は加瀬亮さんの宗谷、有村さんの香子などイメージに合うかな?と思っていましたが見終わってお二人とも宗谷と香子ピッタリだと思いました。加瀬さんの宗谷は言葉をあまり発しないのに佇まい、透明感、存在感が圧倒的で本当に宗谷そのものでした。脱帽です!途中本当にspecの瀬文を演じていた人と同一人物なのか?と驚いたほどです。有村さんの強くて脆くてでも可愛さのある香子、良かったです。神木さん含む3人がspec にも出演されていてその時とは3人とも全く別のタイプの役なのにこんなにもハマルものなんですね。
将棋を指す指先、駒の音にもそれぞれに違いがありました。対局シーンは皆さん喋らずとも目の動きや表情で内面をきっちり表現されていました。

大好きキャラは染谷くん演じる二海堂くん!(全然染谷くんだってわからないけど)出るたびに癒されました。(*^^*)

前編は対局シーンも多く程よい緊張感に包まれながら、登場人物達の悩み苦悩が描かれていました。ほのぼのするシーンも後編より多かったです。豊川悦司さんの幸田の最初の一言、話すスピードや間が印象的でした。

皆さん演技が本当に素晴らしく、感心する事が多かったですが神木さん演じる零が香子に罵られるシーン(予告で流れていた)での零の立ち方!ちょっと内股で力なく立ちすくむ姿。こんな細かいところまで零になりきって表現している演技に驚きました。
零が気持ちを爆発させるシーンでは零の魂の叫びが心の奥にまで響き渡りました。演じる姿を観るのが大好きな役者さんです。

興奮して前編を見終わってすぐ続きが観たくなりました。
 
後編のラストは原作者の羽海野チカさんが考えていた漫画の結末だそうです。連載中なのに珍しいですよね。本当だったらここで終わっていたそうですが、映画に結末を譲ったために、原作はそこから先も描いて行くことを決めたそうなので後編も必見です!

前後編で主題歌が違いますが、見終わって理由がわかりました。どちらも映画を盛り上げますよ!
mommo

mommo