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3月のライオン 後編のmommoのレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
4.8
filmarks前後編イッキミ試写会行ってきました!

後編はそれぞれの苦悩、葛藤から前に進み、成長してゆく姿が描かれています。

周りも自分自身をも傷つけながら苦しんで、もがいてそれでも一生懸命生きている姿に勇気をもらった気がします。

神木さん演じる零は内にこもるタイプなので演じるのは難しかったと思いますが、表情、歩き方、立ち姿、横顔全てで表現されていてさすがだと思いました。作品によって走り方まで違うのですね。大好きで素晴らしい役者さんです。

幸田さん演じる豊川悦司さんのセリフの話し方だったり、醸し出す雰囲気が素敵でした。

皆さん将棋を指す姿が指先まで美しいです。零の駒から離れる指先、駒の音、宗谷の着物をなおすような何気ない仕草が目を引きました。

将棋があんなにも気力も体力も消耗するものだとはじめて知りました。

この後編のラストは原作者の羽海野チカさんが考えていた漫画の結末だそうです。連載中なのに珍しいですよね。本当だったらここで終わっていたそうですが、映画に結末を譲ったために、原作はそこから先も描いて行くことを決めたそうです。

前編に比べると一瞬も気を抜けない感じのはりつめた感じがしましたが、全て見終わった後、不思議と胸の中がすぅーっとスッキリして、温かい気持ちに満たされました。前後編で主題歌が違いますが理由もわかりました。

観たばかりですが、もう一度早く観たい、そう思える作品です。

映画版3月のライオン、原作ファンとしても自信を持ってオススメします!
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