たや

3月のライオン 後編のたやのレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
4.2
前編は詰め込み過ぎでの説明される感じと漫画的過ぎる(日現実感とキャラクター)ため点数低くしていました。
これは反省、後編まで観て1つの作品なのだと思い知らされました。
この後編の良さは前編でしっかり説明されてないと味わえない。だからあの前編はしょうがないと言えばしょうがない。

結果、期待を遥かに超えていい作品。
後編の自然さがいい。みんな辛いながらも感情をぶつけ始める、それに応えて強くなっていく神木隆之介にも共感できた。
映像の見せ方もいい、前編よりも対局シーンを大切に撮っている感じがする。
キャラクター達の物語の中に将棋があるくらいの全体のバランスも見事。
「桐山零を示す一手」のくだりとか、「まだ残されていた一手」とか将棋ならではのシーンがそれぞれのキャラクターを引き立てる演出になっている。

山形出身としては、ラストシーンをあの場所で撮ってくれたことが嬉しい。
物語の重要な場面で使ってくれた製作陣に感謝。
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