菩薩

杳子の菩薩のレビュー・感想・評価

杳子(1977年製作の映画)
2.5
私は真面目なのでちゃんと原作を読み直してからこの映画に向かっていったのだが、はっきり言ってそんな面白くなかった。と言うか「映画化」と言うより「映像化」と言う方が正しい作品だと思ったし、結局は日本文学史上に残るど名作をどうやって劇中の俳優に読ませるかに終始している風に感じたし山口小夜子に関してはただただ山口小夜子だった(良くも悪くも)。杳子もなんか犬系彼女ど真ん中って感じで…メンヘラを一種のファッションの様に捉える層にはウケそうだが圧倒的に今すぐ消え去りそうな危うさは足りなかったし、石原初音の裸体に賭けてるなって感じしかしなかった。東京を流れる動脈としての電車、若干『ママと娼婦』目指した感ある?フィルセン名物害悪クソおっさんに挟まれながら観たのでちゃんとした環境で観ればもうちょい面白かったのかもしれない、クッソ気分が悪い。
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