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ローマ法王になる日までのtakeのレビュー・感想・評価

ローマ法王になる日まで(2015年製作の映画)
3.8
ローマ法王になる日まで
アルゼンチンの独裁政権の悲劇と
司教になるということの過酷さを初めて知った。軍に反発するものをいとも簡単に殺す。時には騙し連れ去り投げ捨てる。怖かった。法王の「私は良心にのみ従う」という言葉に胸を打たれる。人は誰しもだいたい上司がいたり従う人がいたりするものだが良心に従うことを忘れてはいけない。
ローマ法王はこの怖ろしい中を生き抜いてこられた。死の恐怖が常にすぐそこに、守りたい者たちが次々殺されてしまうその絶望感。いつも1人で立ち向かう闘いはどれほどの孤独感だっただろう。
弱者と強者がぶつかり合い今にも地獄絵図と化するその瞬間。両者を脱帽させ十字を胸に祈りを捧げさせてしまう力。これこそがローマ法王の神様がいつも側におられるお力なのだろう。
最後のコンクラーベのときがいきなりだったので少し残念ですが、どのようなお人柄なのかがわかりとても関心が深まった。
マリア様と共に1人でも多くの人々の苦しみの結び目を解いてくださりますように…お導きいただけますように…ご健康で長生きしてくださいますように。
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