ローマ法王になる日までの作品情報・感想・評価

ローマ法王になる日まで2015年製作の映画)

Chiamatemi Francesco – Il Papa della gente

上映日:2017年06月03日

製作国:

上映時間:113分

3.6

あらすじ

「ローマ法王になる日まで」に投稿された感想・評価

善し悪し宗教の根付きが弱い日本では、信心深く慎ましい聖職者でさえ、胡散臭く見られがちです。俗世から隔離された空間で育った人間に「祈れば救われます」なんて言われたところで、説得力が無いと感じるからでしょう。あんな連中、詐欺師かファンタジー野郎にしか見えないというわけです。

みどころ:
信徒に救われる聖職者
ヒくほど過酷な法王の半生
異教徒に理解を示している
同じ俳優を使い続けるべきだった
主観的な視点が欲しかった

あらすじ:
戦後のアルゼンチン。政情は不安にして治安はどん底、一握りの権力者だけがのうのうと暮らし、大多数にとっては生き地獄。
大学生活を謳歌していたフランシスコは、この惨状に向き合うべく神父になろうと決意。サッカーやダンスはおろか恋人とも母親とも今生の別れとなるが、未練は無かった。人類に貢献したい一心だった。
しかしいくら善行を重ねて人心を救っても、その数百倍もの命が散り続ける毎日。寝食共にした仲間も家族同然の友人も無残に殺され、フランシスコの心はついにこうつぶやきかけた。
「神よ…いつ救いは……。」

現法王フランシスコは、元一般人です。恋人とイチャついたり、贔屓のフットボールクラブを応援したりしていた人。辛いことがあれば悲しむし、怒るし、泣く人。問題が生じたとき十字をきるだけでなく、頭脳を使って策を巡らす人。我々と同じように地べたを這いずり回ってきた人、それも死地南米の地べたを。ファンタジー野郎の対極にいる人です。

そんな忍耐強い指導者の心が、仲間や友人を奪われて砕けそうになった時、市井の信徒に救われるくだりは出色でした。「結び目(自分を苦しめるしがらみや葛藤)をほどいてもらう」という単純なアイデアが原点回帰させたのでしょう。聖職者や医療者はどうしても全能感を持ってしまいがちですが、信徒や患者さんに救われることが多々あり、そのたびに自身もまた一個の人間でしかないことを思い知り、地に足をつけ直すんですよね。

ただどうしても実話ベースだからか、演出が主人公の心情に寄り添いきれておらず、フランシスコ法王の半生を目撃しただけといった印象で、正味ドキュメンタリーでよかったように思います。どんな気持ちになれば利他的行動をとる気になるのか、祈るという非合理的作業が精神にどんな影響を及ぼすのか、こういった心の動きにアプローチしてほしかったですね。

とは言え、二千年以上ご都合殺戮を続けてきた腐れ集団監修であるにもかかわらず、「異教の信仰も認めるべき」とか「神への冒涜なんか無い」とか真っ当な台詞が散見されたのには心底驚きました。教会がメディアで自らの膿に触れるなんて、以前なら考えられなかったでしょうからねぇ。元一般人フランシスコさんの法王即位は、やはり歴史的一大事だったのでしょう。

本編でも触れられていますが、ことさら我が国を気にかけてくださっている現法王。「世界一豊かだけど隣人に無関心なのが玉に瑕」というエールをいただいておりましたが、いかがですか。このご時世日本人の頑張りは見事でしょう。みんな隣人のために我慢し合ってまっせ!
うみ

うみの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ロドリゴさんが終始かっこよかった
パパ様にもアルゼンチンにも興味をもたらしてくれた映画
軍政時代の惨さは勉強したとおりだったけと一限から見るには暗かった
yke

ykeの感想・評価

3.4
アルゼンチンの歴史など勉強不足でちょっと難しかった。
ローマ法王という存在が、当たり前だけど、ひとりの人間で、それも苦しみを経てきたひとりの人間なのだと知れた。
アルゼンチン人の神父が法王まで成り上がる楽しい話かと思ったら、、

そうだった。ビデラがいた。そしてアルゼンチンの教会は基本見て見ぬ振りだった、、、っつー事で暗い。

のちの法王役の人がクリストファー・ランバートに似てて集中できない。つまりアミバ様だからな。
法王の若い頃知らないので顔が似てるか知らないけど喋り方はすっげーーー似てる。
声のトーン、テンポ、話す内容まじで似てる。
結び目を解く聖母のシーンが凄く良かった。
KZK

KZKの感想・評価

2.5
この作品を鑑賞するには舞台となった時代の歴史情景や事情、それから神父という職の知識が一定以上は必要な気がした。
もちろんそれがなくても楽しめる人はいるだろうが、ないと所々分からないまま話が進み、モヤモヤした気持ちになる。
1人の神父の物語というよりかは歴史描写の作品のような気がした。
個人的には信仰している宗教もなければ、宗教にあまり知識がない為この作品を楽しむには未熟であった。
こじ

こじの感想・評価

4.5
軍事政権下の弾圧のある厳しい環境の中で

過酷な不況活動や

平和への祈りを行っているのが描かれていて

なぜこの教皇が

今回(2019)広島や長崎で

あのような演説をしたのか

何となくわかった気がした。
KazukiSeta

KazukiSetaの感想・評価

4.0
ここまでの精神的な苦しみを経験しながらも、貫ける精神がフィクションではないなんて。

立場があり行動できる範囲が決まっている中でも必死に使命を全うされる姿に、ただただ驚愕。
marusan

marusanの感想・評価

3.0
ローマ教皇が広島に来られたこともあり鑑賞しました。
思いを寄せてくれる女性がいたのに神父になり日本での布教活動を希望していたのにかなわなかったんですね。
(一度は日本に来られたようですが)
政情不安のアルゼンチンで軍事政権と民衆の間に入り過酷な経験をされた事が描かれていますが教皇自身がその当時どのような行動を取られたかがいまひとつ分かりにくかったのが残念でした。輸送機から投げ落とされる人達のインパクトが強くてそれに対してグレゴリオはどう関わったのかどう対応したのかとかね。
やはりTop of Topに君臨する人間は
恐怖や苦しみ、悩みなどを経験し、色々なモノを失いながらも前に進む事を辞めなかった人がなるんだと思った。
多くの人々を魅了し、愛され、讃えられる人間性が出来上がるに至った経緯がわかる。
恐らく壮絶な人生すぎて、浅く触れられている+歴史に対する知識が不足している為、多少はてなマークのところがある。ってところだけ気をつければ良い作品だと思います!
UPLINK吉祥寺(¥1,000)会員料金
ローマ法王来日に伴い観賞。法王になるまでの生い立ちを描いた作品であった。アルゼンチンの軍事政権の独裁っぷりに映像を通じて、改めて驚愕した。平和を求める強い意志を固めたのもこの経験があったからなのだろう。世界の政治に多大な影響を与えるとも言われる、法王の苦しみや慈愛溢れる姿を垣間見れた。
映画のシナリオとしては、もう少し背景など詳しく描いても良いような気もしたが、時間との兼合いで致し方なかったのだろう……。
>|