このレビューはネタバレを含みます
2024.3.7. U-NEXT
Ｘで紹介されていたのを見て気になり鑑賞。
冒頭のシーンから漂う
ずっと曇り空のような色味と音楽、
妻夫木さんの不服そうな顔も全て期待通りで
そのままするすると没入。
皆の中にある少しずつの悪意や愚かな部分と
主人公兄妹の理不尽な境遇が絡み合って
最後の結末へ向かうのを
覗き見しているような
鍵集めをしているような満足感がありました。
満島ひかりさんは本当に
作品に緊張感と不穏な色を齎す
天才だなと思います。
あの少し震える声がより一層。
その声に
お兄ちゃんは囚われてしまったんだなぁと
ラストシーンまでしっかり灰色が濃くなってゆく世界に浸かれました。
