鍋山和弥

愚行録の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

愚行録(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

兄『タナカ』と、妹『ミツコ』の、依存度の高い、共愛の、物語。その共愛度は、2人の間の子、『チヒロ』の、存在とか、共に、父親から、虐待を、受けていたとか、2人の、周囲が、やな奴だらけで、純粋なのは、『タナカ』と、『ミツコ』だけって、思ってしまう環境が、2人を、強く結び付けてる、感じがする。2人は、互いの者以外、誰も信じられないという、そんな絆を、感じます。ホントは、兄妹なので、近親相姦なのですが、この愛は、異常な強さで、それでいて、純粋。2人が、兄妹だったから、生きてこれたとも、言えますし、兄妹でなければ、堂々と、愛し合えたとも、言えます。『ミツコ』の、『お兄ちゃんさえ、居てくれればいい』、『生まれ変わっても、お兄ちゃんの妹でありたい』というセリフが、お兄ちゃん、つまり、『タナカ』以外の者に、対しての、人間不信の、強さを、表してますね。この2人以外、みんな愚か。まさに、『愚行録』。
鍋山和弥

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