妻夫木聡演じる記者、田中が一家殺人事件の真相を追い求めるという作品。
取材をしていく中で、殺された一家の関係者が数人出てくるが、全員が人間の醜い部分を持っているのだ。
女を弄ぶ者、嫉妬が激しい者、人を利用する者などなど誰もが経験したことのある悪しき部分を持ち合わせた人物たちが出てくる。
しかも、死人に口なしという様に、殺された人たちを悪く、主観的に記憶の中で書き換えて取材を受ける者もいた。ただ、これは他人事ではない。
誰しもが主観的な考えになってしまうと思う。
この映画は、それこそ登場人物それぞれの「愚行」を記録したものだと思う。
一人一人の愚行が繋がって、結果、殺人事件に発展しただけである。
こういうことが、世の中に蔓延っていると思う。
誰しもが「愚行」はやってしまうと思うが、それが最悪の事件に発展しない様に願うばかりだ。
