原作を読んだあとは怖すぎて真夏なのに布団にくるまりたかったくらいなんだけど、映画だとあんまり怖くない、でもこれはかなり映画化に成功してるし、原作読んじゃってる人でも面白いはず。
まあでもこんな暗い話はたとえシネコンでも流行るまい。
ポーランドで鍛えたらしい映像感覚はあんまり活かされてない気もするけど、あんな好青年の小出くんのクズっぷりも潔いし、いなたい格好しててもブッキーは可愛いし、出てくる女たちみんなめちゃくちゃ意地が悪そうでたまりません。
就活の機微については「何者」なんかよりずっとリアルだ。
原作では田向家は小竹向原住みで、原作を読みながら頭に浮かんでいた風景がそのまま再現されていたのにおどろいた。小竹向原に行ったことはありません。
邦画の要職にピエール瀧とリリー・フランキー使われすぎ問題を取り上げたいこの頃だけど、それの女性版が濱田マリなんだなと気づいた。