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愚行録のcのレビュー・感想・評価

愚行録(2017年製作の映画)
3.2
冒頭のバスのシーンが、カメラワークにしてもスクリプトにしても、この映画に対する最終的な評価に繋がっていくものだった。
惨殺された家族を他人談によって浮き上がらせていくという、映画自体を週刊誌的手法によって見せるなんて、やっぱそりゃ面白いよ。

人間の生き方なんて、全然深くなんかないのだと思わされる。
他人が語る自分の像ー、
それを語る他人自身ー、
だれしも本当に浅ましい。

非常に後味が悪いのだが、妙に納得してしまう作品だった。半年経った今も、胸に異物が遺っているため、妻夫木君を見ると吐き気がしてしまう。
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