つぐみ

彼らが本気で編むときは、のつぐみのレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
3.8
「かもめ食堂」の人が描くLGBTものってどないやねん、って思ってたんだけどトランスジェンダーが物語の本質なんじゃなくて、たまたま登場人物のプロパティなんですよ、という扱いが思いのほか軽いところが心地良かった。
大人が思ってるより、子供はずっと理解力があるし環境の変化にも柔軟だし、その素直な目線で描かれてるところがとても良かったなー。

ネグレクトされた子供だから、元・男性だから、と必要以上に弱者扱いすることでドラマを引き出してるんじゃなくて、聖性抜きに疑似家族の触れ合いを綴ったドラマ。
下ネタ多めなのはちょっと余計な目配せというかスタンドプレイにも感じられるけど。
あ、あと自転車で花見行ってビール飲むのは酒気帯びだと思うぞ!ポリコレ〜

小池栄子さんが分かりやすいヴィランで、喫茶店の外からジーッと見てるシーンは今まで見た中で1番新幹線に似てた。
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