優しい家族愛に溢れていたのに、切ないのは何故だろう。
辛い、悔しい、悲しい思いがいっぱい詰まった編み物を、心穏やかにみんなで編む姿が脳裏に焼きついてる。
孤独だったトモが2人の愛情を注がれ、愛を知り、大切な人を守ろうとするまで成長した。悩む友達を受け入れ、愛情を与える側になった。感慨深くて、トモの精神的な成長と共に色々な事を考えさせられた。
リンコさんは愛情と優しさが溢れていて、本当に我慢強くて。愛される女性ってああいう人だなぁと。大きい手も人々の心を包み込む象徴。トモにも無償の愛を注ぐ姿は立派な母親でしかなかった。
家族に性別とか年齢で拘るのって馬鹿馬鹿しい。子どもが健やかに育って、幸せならいいじゃない!色々な家族の形が認められるような世界になればいいのに。
演出も素敵で、糸電話のシーンやみんなで編み物するシーンは微笑ましい。生田斗真の熱演もさることながら、子役の演技もすごく良かった。
優しい優しい家族愛に包まれたいときに見るべき一作。