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ヒトラー暗殺計画のmhのレビュー・感想・評価

ヒトラー暗殺計画(1976年製作の映画)
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フリッツラングの「マンハント」と同じ原作をテレビ映画化してる。
「マンハント」では作中ヒロインが殺されるので、冒頭の狙撃は、あくまでまねごととして処理していたけど、
こちらは最初から復讐劇にしている。いったん狙いをつけて。うん。じゃあ弾こめてと悠長なことやってたら警備のひとに見つかってしまう。
で、あまりにひつこいゲシュタポの動機が、その暗殺未遂事件を英独開戦のダシに使いたいためなので、絶対捕まるわけにはいかないという「マンハント」と同じ流れ。
ただ、テレビ映画のためか、画面がチープでピーターオトゥールがもったいないことになっていた。
ヒトラーなんとかしないといけないと思ってる、フリッツラング/イギリス/ひいては世界の意図が合致した「マンハント」は、プロパガンダ映画の傑作だったと思うけど、こちらはすべてにおいてパッとしなかった。まーヒトラーもう死んでるもんね。
父親がチェンバレン首相に支えている政府要人で、ラストはチャーチルのもとに主人公を送り込むのはよかった。
という感じで「マンハント」との違いを見つけて、「マンハント」の偉大さをあらためて発見するためにあるかのような映画でした。
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