シネフィル母ちゃん

ザ・コミューンのシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

ザ・コミューン(2016年製作の映画)
1.0
「偽りなき者」は、好きなタイプの胸糞映画だったけど、この作品は完全に生理的に受け付けない胸糞映画だった。
いや、胸糞映画と位置づけるのも数々の胸糞映画達に申し訳ないほど。
終始、ストレスしかなくて脳裏に浮かんだのは「途中退出」。

相続した屋敷で異なる人々一緒に暮らすテーマに惹かれて鑑賞したが、実際に描かれていたのはコミューンよりも不倫話。
そしてこの不倫劇がなんというか薄っぺらい。
フィリップ・ガレル監督も不倫や浮気をテーマにしてる作品が数々あるが、その足元にも及ばない。

逆ギレ身勝手男に何も魅力を感じないからイライラする。
こんな男にあんな若い美人が相手にするわけないだろ、、って心の中でツッコミ。
また、不倫相手はいい人ぶってるが結局は恋愛脳だし、奥さんが可哀想すぎてホラー映画かと思った。

みんなでひとつ屋根の下に暮らし平穏だったはずの生活に、家主である男の不倫相手が住むことになり奥さんは精神的に追い詰められていく。
それなのにみんな不倫相手を受け入れて、一緒に暮らすとか意味がわからない。

他にも色々と言いたいことはあるが、まだ上映が残ってるみたいなのでネタバレになるので止めておく。

作品の価値観と自分の価値観が大きく違ってもストレスを感じることはないけれど、この作品においては例外。
なにも魅力を感じなくてキツかったなぁ。嫌悪感すら感じたけど、もしこれが監督の思惑どおりなら私は手のひらで転がされてるってわけだ。

ただ、妻役の女優さんの演技は素晴らしかった!