ナユRA

エル ELLEのナユRAのネタバレレビュー・内容・結末

エル ELLE(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

途中で少し寝たのでノースコアで👌

合理的な人って個人的にめちゃ好きで、起きてしまったことに泣き騒いでも仕方がないと、淡々と片付けていく姿がとてもかっこよくて、女性なら尚更知性を感じてとてもセクシーで、この主人公は美人やしファッションセンスも抜群やし最高なわけです。そりゃ社長にもなるわな!納得!てな感じで。そして、彼女がそこまで合理的になったバックグラウンドとして父親が殺人犯ってのも納得の納得納得なわけで。親が殺人犯って自分ではどうしようも逃げられないもので、それを背負って生きるには諦めしかなかったんだと思うのです。思っても仕方がないことを思うより、今できることを淡々とこなしていく。そういう生き方をしてきた人なのかな?と想像しました。
父親の愛情欠乏は、他人への男性へ向けられるようで、男性に必要とされることで喜びを感じ(加齢による女性の性としての自信のなさも加わり)、不倫、隣人のレイプも受け入れたのではないかなと思いました。また、レイプ犯が隣人だとわかったとき、「お前か。」と拍子抜けしたんですが、主人公も妙な安堵感があったと同時に、「年の割には締まりがいい。」という褒め言葉に心の奥で嬉しく思い彼に興味を持ったのだろうと思いました。もしくは、相手が知人だとわかればどこかのタイミングで仕返しができると考えたのかも知れません。

2度目の襲撃は彼女から仕掛けたのはわかりますが、さすがに3度目はわけがわからなかったです。合鍵持ってるよねー。家入りたい放題。そもそも社長の家ならセコムせーや(笑)とちょっとおかしかったです。

ただ性欲に忠実で周りの女にマウンティングするオバハンの話なだけなんだけど、女優の美しさと服とインテリアのセンスの良さで、下品なのに品が漂う、変な映画でした。 しかし、友達は優しすぎやろ。主人公と真逆の人間だからウマが合うのかな。

なんだかんだで、全部手にしていく主人公がso cool!
ナユRA

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