のりちり

あなた、その川を渡らないでののりちりのレビュー・感想・評価

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おそろいの韓服を着て手を繋いで歩く老夫婦。
これが普通のなのか?と思ったら、珍しいのでメディアでとりあげられたと言う。
日本なら、お揃いの派手な着物を着て歩く老夫婦というところだろうか。
これは目立つ。
おばあさんがそうしたいと言ったのをおじいさんが受け入れたと言う。

言葉があってもなくても、そこには2人の日常がある。
若いときは当然いろろあるだろうが、最後はここにたどりつけてら幸せだろうなと思う。

夫婦とも、最初はつやつやしたいい顔だったのに、おじいさんの病気とともに、おじいさんだけ、痩せ衰えていくのはなんとも悲しかった。
おばあさんが、覚悟を決めて、おじいさんが服に困らないように韓服を燃やして、向こうの世界でも困らないようにするシーンは、なんとも言えなかった。

きっと、川は渡っても、虹の橋のたもとで、おじいさんは、死んだ子供にパジャマを着せ、自分は1番良い服を着て、犬とともにおばあさんが来るのを待っていると思う。
来るのはゆっくりでいいんだよ、と。
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