トム

オクジャ okjaのトムのレビュー・感想・評価

オクジャ okja(2017年製作の映画)
4.2
●あらすじ
ミランド社は肉量が多く、食費、排泄量ともに少ないスーパー子豚を26匹まで繁殖させ、26ヶ国の農家で10年育成してもらう事にした。それから10年後の少女とスーパー豚であるオクジャのお話。

●感想
豚というよりカバ

邦画「ブタがいた教室」をファンタジーにした感じ。

テンポがよく面白いし飽きない◎流石、ポン•ジュノ。特に動物愛護団体の存在が話を面白くさせている。
オクジャは知能が高く、それがまた共感してしまう。少女と祖父という家族構成で両親は他界している。そんな中、オクジャと育ってきた少女の家族を失いたくないばかりに、オクジャを救おうとする行動には感動する。

後半からダークな内容も絡んでくる。これが結構ディープで目を背けたくなる内容。社会のダークな部分を突きつけてくる監督は流石。

牛、豚、鶏、生まれながらに運命は決まっている。屠殺場の残酷さは誰もが「可哀想」と思う反面、「仕方ない」と思う。
食べる時は、動物が殺されているという事実は考えない。これが人間。世の中は綺麗事だけではないなと、改めて実感するね。

ギレンホールは奇抜なキャラで見応えがあった。こんな役もやるんだね。

ラストの親子であろうスーパー豚は、切ない...🐖🐖
豚のホロコーストのような雰囲気を感じるね
トム

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